ワールドラベル株式会社は、革を製作するタンナーでもあります。 姫路にある自社工場にて熟練の職人により、昔ながらの処方箋により作る革もあれば、最近のトレンドに合わせた革、 または全く新しい革にチャレンジしたりと常に試行錯誤を繰り返しております。
タイコ(ドラム)
写真で6台見える樽がタイコです。この中に原料となる牛、鹿、羊、山羊などの動物の皮と目的に合わせた鞣し剤を入れてタイコを回転させて鞣します。 タイコは鞣すだけでなく革を染色や加脂する際にも使用します。
作業効率、量産体制を整える為にこの6台のタイコに加えて更に新しい2台のタイコも増設中です。
タイコ(ドラム)
増設中のタイコです。上の写真では分かりづらかったですが、実は木製なんです。
バキューム乾燥機
タイコから出した革をこのバキューム乾燥機で水分を取り除きます。
バイブレーション
乾燥させた革は堅くなっていますので、このバイブレーションの機械に通してほぐす事で革に柔軟性や弾力性を与えます。
自動スプレー装置
革の表面を希望の色に塗装して仕上げを行います。 ベルトコンベアの様になっている所に革を乗せれば、塗装、強制乾燥を行って出てきます。 塗装することで外観の美しさを色や艶で強調するとともに、革の銀面の堅牢度も上がりますし、動物自体の少々の傷等も隠す事ができます。 もちろん、革本来の風合いを優先して塗装しない事もあります。 自動スプレー装置を使う以外に少量の場合は手吹きスプレーで塗装することもあります。
自然乾燥
自動塗装機で塗料がたれない程度に強制乾燥しますが、それでは不十分です。 実際には写真のように吊して数日間、自然乾燥させます。 この乾燥するというのも大切な行程なのです。
基本的なところのみ紹介しましたが、ジーンズラベルに使用するためには通常の革よりも堅牢度を上げる必要がありますので行程も多くなりますし、特徴をだすために色々な加工、仕上げを組み合わせて製作しています。 それには企業秘密もありますし、一枚ずつ職人の手作業で風合いを出すものもあり、長年積み重ねたノウハウが重要となります。